恐怖と欲望
FEAR AND DESIRE
解説
『恐怖と欲望』は、スタンリー・キューブリック監督による映画作品である。
スタンリー・キューブリックの劇場用映画第1作は、一般には『非情の罠』が知られているが、そのひとつ前が本作「恐怖と欲望」である。わずかなキャストとスタッフ、そして低予算で製作された。公開時は批評家などから好評を得るが、完璧主義者として知られるキューブリック本人が本作を「アマチュアの仕事」と断じ、ブリントのほとんどを買占め封印した。それゆえ、キューブリック・ファンの間で「幻の作品」となっていた。
2012年3月に米国ニューヨークのリンカーン・センターにて行われた特集上映の中のブログラムのひとつとして上映され大きな話題となり、日本では2013年5月に渋谷のオーディトリウム渋谷で一般公開された。
あらすじ
どこかの国で起こっている戦争。爆撃を受け敵地の森へ墜落した4人の兵士たちがいた。
空軍の上官コービー中尉(ケネス・ハープ)、ベテランのマック軍曹(フランク・シルヴェラ)、若い新米のシドニー二等兵(ポール・マザースキー)とフレッチャー(スティーブン・コイト)二等兵。彼らは森に沿って流れる河を、筏を作り下って脱出することを計画し、その対岸に敵軍のアジトを発見する。マック軍曹は奇襲をかけることを提案するが、コービー中尉に反対される。翌日、地元の女性(ヴァージニア・リース)に姿を見られた4人は彼女をベ ルトで木に縛り付け拘束する。女性の見張をしていたシドニー二等兵は女性に欲情し犯そうとするが、彼女は彼を振り払って逃げ出す。
敵に知らされることを恐れたシドニー二等兵はとっさに腰につけた拳銃を抜き、彼女を射殺してしまうのだった。
出演者
コービー中尉/将軍 |
ケネス・ハープ |
---|---|
マック軍曹 | フランク・シルヴェラ |
シドニー二等兵 | ポール・マザースキー |
フレッチャー二等兵 | スティーブン・コイト |
地元の女性 | ヴァージニア・リース |
制作陣
製作・監督・撮影・編集 | スタンリー・キューブリック |
---|---|
共同製作 | マーティン・パーヴィラー |
脚本 | ハワード・サックラー |
音楽 | ジェラルド・フリード |
プロダクション・マネージャー | ロバート・ダイアークス |
メーキャップ | チェット・ファビアン |
美術 | ハーバート・レボヴィッツ |
助監督 | スティーヴ・ハーン |
台詞監督 | トーバ・キューブリック |
映画情報
スタンリー・キューブリック・プロ作品
1953年/アメリカ/モノクローム/スタンダード(1*1.37)/モノラル/68分
アメリカ公開1953年3月29日
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